お弁当屋さんの食材はこだわりを持て!お客さんは味を知っている!
今日のテーマは、「食材について」です。
一般的なお弁当屋さんの食材ってどこで仕入れるか知ってますか?
近くのスーパー?
それとも、市場?
お弁当を買う立場だったら気になりませんか?
口に入れるものですから気にするのも当然です。
いろんな事件がありましたからね。
食材転売事件や食品偽造問題などなど
ふざけた業者がたくさんいるから真面目にやってる弁当屋が
嫌な思いをします。
まったくお弁当バカにするのもいい加減にしてほしいものです。
そんな悪徳業者にならないためにも今日は食材のこだわりが
どんなけ大切かを書いていきます。
①食材の味を知ってるから、自信のある食材を使うべし!
お客様は、おいしい物の味を知ってる。
それは、おいしいものがこの世の中にあふれている証拠。
お客様はいろいろな場所で、お金を出して食べている。
それがたとえ1500円で買って食べたものでも
400円のお弁当と比べられてしまう。
そりゃー勝てないよって思ってしまいますよね。
だから、最初から安い食材買ってきて安い弁当作るんだ!って
なってしまいそうです。
しかし、もしそのようなことになったら、あなたのお弁当屋さんの未来は真っ暗です。
美味しくないものには、お客さんはお金を出したいと思いません。
しかし、努力はお客様には伝わるもの。
ちょっとした努力でお客様は
「あれ、この食材おいしい」って思ってもらえることもしばしば。
だから、お弁当屋さんをやるなら、食材探しはあきらめてはいけない。
常に新しい食材に目を向けるべきだ。
そして、おいしいものを作る。
お客さんはそれを知ってまた買ってくれる。
このサイクルこそ、王道のサイクルだ。
②小規模ほど生野菜を使おう!
大きな弁当屋になればなるほど、野菜が冷凍野菜になっていく。
そう、野菜は八百屋で買うのではない。
食品卸業者から買うのだ。
コロッケと一緒に野菜も買うのだ。
それは、なぜか。
仕込みが簡単だからだ。
まず、洗浄する手間がない。
そして、切る手間がいらない。
溶かしてから調理する。
そうすることによって、人件費がいらなくなる。
しかし、冷凍食品の野菜はおいしくない。
特に、ホウレン草など葉物は水分が出てしまうので
味が本当に落ちてしまう。
料理にもよると思いますが、和え物にしてしまうと水分が・・・って
状態です。
これはお客様には分かってしまいます。
なので、300食ほどの規模なら生を使ってお客様にアピールするのが
いいと思います。
生野菜を使っているのは大きなプラスポイント!
絶対にお客様には伝わります。
③市場を使おう!
近くに市場はありますか?
意外と市場の近くにある八百屋は動いてくれます。
朝仕入れたものを毎日同じ時間に届けてくれます。
その週の相場での取引になるので、原価が変動する可能性はあります。
しかし、鮮度は抜群。
その辺の八百屋で買うよりも、鮮度は絶対に高い。
それは、農家から、料理までが近いからだ。
ほうれん草が安い時期があり、大量に買って「ほうれん草のお浸し」にして
提供したときは、「いつもと全然違う、おいしい!」って言われて
嬉しかった覚えがあります。
大量に買うにも、スーパーでは売ってくれませんからね。
なので、市場のつながりは大事にしたいです。
どうやってお知り合いになればいいかって?
電話すれば、話は聞いてくれますよ。
まずは、電話で問い合わせをしてみよう!
④今のフランチャイズ(FC)は進んでいる。それに頼るのも手。
今の時代、小規模で細かくやっていくのも手かもしれない。
無理して大きくすると、生野菜は使いずらくなる。
それはなぜか。
もしですよ。3000食作れって言われて
ほうれん草のお浸しを作るとする。
50gほうれん草を使おうって思ったら
3000食×50g=150.000g
150kg
無理。
ほうれん草どんなけ買うって話になりますよね(笑)
それを加工するだけでもどんなけ大変か・・・。
考えただけで気持ち悪くなります。
しかし、300人前ならどうだろうか。
15kg
まだ、想像できるほうれん草の量だ。
ほうれん草1袋だいたい200gぐらいだから
75袋。
私がお勧めしている、高齢者向けのお弁当屋は
それらの考えもしっかりしている。
加工方法等も教えてくれる。
生野菜の大事さもわかっている。
ノウハウがない時は頼ってもいいですよね。
まとめ
お客様の胃袋を満足させるだけでは今の時代は生きていけない。
お客様の舌を満足させることがお客様獲得への近道となっていきます。
その為には、大規模弁当屋にはできない、生野菜や食材のこだわりをもつと
「お、この弁当屋なんか違う!」って感じてもらえるようになります。
今の時代に合った工夫をするべきですよね。
時代の背景を見ながら食材選びをするのも、弁当屋の仕事です。
今回書いた記事は食材へのこだわりでしたが、ほぼ野菜のこだわりになって
しまいました。
しかし、冷凍食材のこだわりもお忘れなく。
コロッケ一つでお客様はおいしいかまずいかわかります。
たかが、コロッケ、されどコロッケです。
食材選びは自分の舌で食べてみて「おいいし」と思えたものを使っていきましょう!